書名:
『タントラ秘法の書』
書誌:
書誌:
原題 VIGYAN BHAIRAV TANTRA (c)1976
発信 シバ神
講話 和尚(OSHO)
関連HP 国際版 http://www.osho.com/(←行ったら日本語を選んでね。)
関連HP 日本版 http://www.osho-japan.com/
訳者 スワミ・アドヴァイト・パルバ(田中パルバ)
訳者HP http://www.din.or.jp/~parva/
発行 市民出版社(1993年11月10日「第一巻」初版第1刷発行)
関連HP http://www.shimin.com/
発信 シバ神
講話 和尚(OSHO)
関連HP 国際版 http://www.osho.com/(←行ったら日本語を選んでね。)
関連HP 日本版 http://www.osho-japan.com/
訳者 スワミ・アドヴァイト・パルバ(田中パルバ)
訳者HP http://www.din.or.jp/~parva/
発行 市民出版社(1993年11月10日「第一巻」初版第1刷発行)
関連HP http://www.shimin.com/
私評:
引用:
以下-1-から-12-まで
『タントラ秘法の書 ①内なる宇宙の発見』
デヴィは尋ねる
おおシヴァよ、あなたの実体はなんでしょう。
この驚異に満ちた世界はなんでしょう。
種子はなにからできているのでしょう。
宇宙の車輪の中心に在るのは誰でしょう。
様々な形に広がっている、形を超えたこの生はなんでしょう。
空間と時間、名前と表現を超えて、
私たちはどうやってその中に全面的に入ることができるでしょう。
どうか、私の疑いを一掃してください!
-1-
光り輝く者よ、この体験はふたつの息の間に起こる。
息が入った後、息が出る直前――そこに賜物がある。
-2-
息が下降から上昇に転じるとき、
そして再び息が上昇から下降に転じるとき、
この両方の展開を通じ、覚れ。
-3-
あるいは、入息と出息が融け合うその瞬間、
そのエネルギーなき中心、
エネルギーに満ちた中心に触れよ。
-4-
あるいは、息がすべて出終わり、
ひとりでに止まるとき、あるいは息がすべて入り終わり、
止まるとき、そのような全休止において、
人の小さな自己は消え去る。
これが難しいのは不純な者のみ。
-5-
眉間に注意を集中し、マインドを思考の前に置く。
息の精気をもって身体を満たす――頭頂まで。
そしてそこから、光として降り注がせる。
-6-
日常的生活の中で、ふたつの息の間に注意を保つ。
それを実行していけば、数日のうちに、生まれ変わる。
-7-
額の中央の不可触の息、
それが眠りの瞬間にハートへと達するとき、
眠りを支配し、そして死をも支配せよ。
-8-
最大限の献身とともに、息のふたつのつぎ目に中心を合わせ、
そして知る者を知る。
-9-
死んだように横たわる。
激しく怒り、そのままとどまる。
あるいはまつ毛を動かすことなく凝視する。
あるいはなにかを吸い、そして「吸うこと」そのものになる。
-10-
愛撫されるとき、愛しき姫よ、
その愛撫の中へ入って行け――とこしえの生として。
-11-
蠅の這うのを感じるとき、
諸感覚の扉を閉じる。そのとき――
-12-
ベッドあるいは椅子の上で、
自分自身を無重量にする――マインドを超えて。
以下-13-から-24-まで
『タントラ秘法の書 ②源泉への道』
-13-
あるいは、孔雀の尾の五色の円を、
自分の五感として無辺の空間に想像する。
それから、その美を内側で溶かす。
同様に、空間や壁面の点についても、その点が溶け去るまで……。
そのとき別なるものへ、あなたの願いは実現される。
-14-
自分の脊柱の中心にある、蓮の糸ほどに繊細な神経に、
自分の全注意を置く。
そのようにして変容を享(う)けよ。
-15-
両手で頭部の七つの穴を塞ぐ、
そのとき、両目の間の空間はすべてを包含する。
-16-
祝福された者よ、
諸感覚がハートに吸い込まれるとき、
蓮の中心に達せよ。
-17-
無頓着な心よ、中庸を保て。
……するまで。
-18-
愛を込めてなんらかの対象を見つめる。
ほかの対象へと移らない。
ここ、つまりこの対象の真ん中に――祝福が。
-19-
足や手の支えなく、ただ臀部で座る。
突然、中心が定まる。
-20-
動いている乗り物の中で、
リズミカルに動くことによって、体験が。
あるいは止まっている乗り物の中で、
目に見えない輪を描きながら自分自身を揺らし、
それを減速させていくことによって。
-21-
神酒に満たされているあなたの身体のどこかを針で刺す。
そしてゆっくりその刺すことの中に入り、
内的な純粋さに到達する。
-22-
あなたが過去の中に出来事を見ている、
そのところに注意を向ける。
そうすればあなたの姿でさえ、
現在のありようを失って、変容する。
-23-
あなたの前の対象物をひとつ感じる。
そのひとつを除き、ほかの対象物すべての不在を感じる。
それから、その対象物の感覚と不在の感覚を排除して、覚れ。
-24-
誰かに対する反感ないしは好感が生じるとき、
それを相手に向けず、中心にとどまる。
以下-25-から-36-まで
『タントラ秘法の書 ③第三の目』
-25-
なにかをしようという衝動が現れる。
まさにそのとき、止まる。
-26-
なんらかの欲求が現れるとき、それを考察する。
それから、突然、それを去る。
-27-
歩き回って疲れ果てる。
そしてそのとき、地に落ちる。
その落ちることの中で全面的になる。
-28-
力や知識が徐々に奪われていくと想像する。
その喪失の瞬間、超越する。
-29-
献身は、解き放つ。
-30-
目を閉じ、自己の内側の存在をつぶさに見る。
そうして自己の本性を見る。
-31-
鉢をながめる、だが部分部分や材質を見ることなく。
ほどなくして目覚めよ。
-32-
あたかも初めて見るかのように、
うるわしき人、
あるいはありふれた対象を見る。
-33-
雲の向こうの青い空にただ見入ることによって、静寂が。
-34-
究極の奥義が伝授されるとき、耳を傾ける。
目を静止させ、まばたくことなく。
するとたちまち絶対的に自由となる。
-35-
深井戸の縁でその深みにじっと見入る――不可思議が起こるまで。
-36-
ある対象を見つめ、それからゆっくりと視線をその対象から引き離す。
それからゆっくりと想念をその対象から引き離す。そのとき。
以下-37-から-47-まで
『タントラ秘法の書 ④沈黙の音』
-37-
デヴィよ、蜜に満ちた認識の焦点に、
サンスクリット文字を想像する――
最初に文字として、次いでもっと微妙な音として、
次いでもっと微妙な感覚として。
次いでそれを去り、自由になる。
-38-
音のただ中で音に浴する。
たとえば絶え間ない滝の音の中で。
あるいは耳に指を入れ、音の中の音を聴く。
-39-
ある音をゆっくり唱える――「オーム」と。
音が遍音状態になるとき、あなたもそうなる。
-40-
どんな文字でもいい。
その音の始めに、また、徐々に純化しながら、目覚める。
-41-
弦楽器を聴いているとき、
その複合的な中心音を聴く。
そうして遍在が。
-42-
聞こえるように音を唱える。
それから少しずつ音を小さくしていく――
その感覚が沈黙の調べの中へ深まってゆくのに合わせて。
-43-
口をわずかに開け、マインドを舌の真ん中に保つ。
あるいは、息をわずかに吸い込みながら、「フー」の音を感じる。
-44-
「オーム」の音に集中する――
いかなる「A」も「M」もなく。
-45-
「アー(AH)」で終わる言葉を静かに唱える。
そして「ハー(HH)」の中で、努力なく、無為自然が。
-46-
耳を押さえてふさぎ、
直腸を収縮させてふさぎ、
音の中に入る。
-47-
自分の名前の音に入る。
そして、その音を通じ、あらゆる音へ。
以下-48-から-63-まで
『タントラ秘法の書 ⑤愛の円環』
-48-
性交を開始するとき、初めの火に注意を向け、
それを継続しながら、終わりのおき火を避ける。
-49-
五感が木の葉のように揺すぶられる抱擁の中、
その揺れの中に入る。
-50-
ただ合体を想起することによって、抱擁なしで、変容が。
-51-
長い間離れていた友人との嬉しい再開、
その喜びに浸り込む。
-52-
食べているとき、あるいは飲んでいるとき、
その食べ物や飲み物の味になる。そして満たされる。
-53-
おお、蓮華の目をしたものよ、甘き柔肌よ。
歌っているとき、見ているとき、味わっているとき、
自分は在るということに気づき、とこしえに生きるものを見い出す。
-54-
何かの行為の中で、満足が感じられたとき、それを現実化する。
-55-
眠りに入るとき、眠りがまだ到来せず、
外側の目覚めが消え去るとき、
その一点において存在は開示される。
-56-
まぼろしは欺く。諸々の色は周囲を囲む。
分割可能なものでさえ、分割不能だ。
-57-
極度の欲求の中、動揺せずにとどまる。
-58-
このいわゆる宇宙は、見たところ、曲芸か芝居のようだ。
それをそのように見て、幸福になる。
-59-
おお愛しき者よ、注意を、喜びや痛みではなく、その中間に置く。
-60-
私の中の対象と欲求は、他人の中にも同じように存在する。
そのように受け容れれば、それは変容される。
-61-
水に波が現れ、火に炎が現れるように、
普遍は私たちを通じて波立つ。
-62-
あなたの心(マインド)がどこをさ迷っていようとも
――それが内側であろうと、外側であろうと――
まさにその場所で、このことが。
-63-
ある特定の感官を通じ生き生きと覚醒しているとき、
その覚醒の中にとどまる。
以下-64-から-72-まで
『タントラ秘法の書 ⑥覚醒の深みへ』
-64-
くしゃみの出始め、恐怖の中、悩みの中、
断崖の上、戦場での疾駆、極度の好奇心の中、
空腹の始め、空腹の終わりに――絶えず覚醒を保つ。
-65-
他の教えの純粋は、我々にとって不純だ。
真実においては、純粋でも不純でもない。
-66-
友人に、そして見知らぬ人に、同じならずして同じであれ。
名誉において、不名誉において。
-67-
ここにあるこの領域は、変化、変化、また変化だ。
変化を通じて変化を枯渇させる。
-68-
雌鳥がひよこの母となるように、
何かの知の母となり、何かの行ないの母となる――
真実の中で。
-69-
真理においては、束縛と自由は関連している。
だからこうした言葉はたんに、宇宙を恐れる者のためにある。
この宇宙は心の反映だ。
ひとつの太陽は水の中に多数の太陽として見える――
そのように束縛と解脱を見る。
-70-
自分の本質を光線と考える――
その光線は、中心から中心へと脊柱を上昇する。
そのようにして、自分の中の生気も上昇する。
-71-
あるいはその間で、それを稲妻として感じる。
-72-
宇宙を、半透明でとこしえの存在として感じる。
以下-73-から-83-まで
『タントラ秘法の書 ⑦光と闇の瞑想』
-73-
夏、空全体が果てしなく晴れ渡るとき、その晴れ渡りの中に入る。
-74-
シャクティよ。
全空間を、自分の頭の中に吸収されたものとしてみる――
光輝のうちに。
-75-
目覚めているとき、眠っているとき、夢見ているとき、
自分を光であると知る。
-76-
暗夜の雨の中、その暗黒に入る――
諸形態の中の形態として。
-77-
月のない雨の夜が存在しないとき、
目を閉じ自分の前の暗黒を見つける。
目を向け、暗黒を見る。
かくして過ちは永遠に消え去る。
-78-
注意が何かの上にとどまるとき、
まさにその瞬間、体験する。
-79-
火が体をずっと昇っていくのを注視する――
爪先から上に昇り、体を焼き尽くして灰にするまで……
あなたを除いて。
-80-
見せかけの世界が灰になることを瞑想する、
そして、人間以上のものとなれ。
-81-
主観において、文字が言葉へ、
そして言葉が文へと流れ込み、
また、客観において、円環が世界へ、
世界が原理へと流れ込むとき、
最後にそれが私たちの存在において
一点に集中することを見る。
-82-
感じてみる。
私の思考を、私性を、内側の諸機関を、我(われ)。
-83-
欲求以前、知ること以前に、
どうして私は「私は在る」と言えるだろう。
考察する、美の中に溶け去る。
以下-84-から-91-まで
『タントラ秘法の書 ⑧存在とひとつに』
-84-
体への同化を投げ捨て、
「私はあらゆるところにいる」と認識する。
あらゆるところにいる者は、喜び楽しむ。
-85-
何も考えないことが、制限された自己を無制限にする。
-86-
思惟してみる――知覚を超えたもの把握を超えたもの、
非存在を超えたものを、あなた。
-87-
私は存在している。
これは私のものだ、これこそこれだ。
おお、愛しき者よ、
そういうものの中で、はてしなく知れ。
-88-
知ることを通じて、個々の物は知覚される。
知ることを通じて、自己は空間の中に輝く。
ある存在物を、「知る者」と「知られるもの」として知覚する。
-89-
愛する者よ、今この瞬間、
心(マインド)も、知も、形態も、包含する。
-90-
両眼球に羽のように触れれば、
両眼の間の軽やかさがハートの中に開き、
そこから宇宙が広がる。
-91-
優しいデヴィよ、エーテル的存在の中に入れ――
それは汝の形態を大きく超えて上方に下方に広がっている。
以下-92-から-99-まで
『タントラ秘法の書 ⑨生の神秘』
-92-
心底を、表現不可能なほどに澄みわたらせ、
それを、ハートの上方、下方、そして中に置く。
-93-
体のどの部分でもいいから、限りなく広がったものとみなす。
-94-
感じてごらん――自分の実体や、骨や、肉や、血が、
宇宙的本質に浸されていることを。
-95-
創造性の精妙な質を感じてみる――
その創造性は、汝の乳房に浸透し、優美な形状をとっている。
-96-
木もなく、丘もなく、人もいない、
限りなく広々としたところに居住する。
それによって、マインドによる圧迫は終わりを迎える。
-97-
この空間を、自分の至福体と考える。
-98-
どんな姿勢でもいい、楽な姿勢で、
徐々に、両脇下の間の部分に広がっていく――
大いなる平安の中へ。
-99-
自分自身が遠近あらゆる方向に広がっていると感じてみる。
以下-100-から-112-まで
『タントラ秘法の書 ⑩空の哲学』
-100-
対象と主観の認識は、悟った者でも、悟っていない者でも同じだ。
しかし前者には偉大な点がひとつある。
それは、つねに主観的な姿勢の中にとどまり、
物事の中に失われないことだ。
-101-
全智、全能、遍在を、信じる。
-102-
精神を、自分の内と外に同時に想像する。
――宇宙全体が精神化するまで。
-103-
自分の全意識をもって、欲求の冒頭、「知ること」の冒頭において、知る。
-104-
シャクティよ、各々の知覚は限られており、全能の中に消失していく。
-105-
真理の中では、それぞれの姿形(すがたかたち)は分離していない。
遍在する存在とあなた自身の姿は分離していない。
各々のものは、この意識によってできている――それを認識する。
-106-
各人の意識を自分自身の意識として感じる。
そして、自己への関心を排除し、各々の存在となる。
-107-
この意識は各々の存在者として存在する。
ほかには何も存在しない。
-108-
この意識は各々の導きの魂だ。それになる。
-109-
自分の受動的な姿形を、皮膚の壁に囲まれた空虚な部屋と観る。
-110-
優美な者よ遊べ。
宇宙は空っぽの貝殻、その中であなたの心は無限に戯れる。
-111-
愛しき者よ、知ることと知らないこと、
在ることと無いことに、瞑想する。
次いで両方を排除すれば、あなたは在る。
-112-
『タントラ秘法の書』……、などという本は存在しない。
なんて神秘めかしていうこともないか…… 、日本語の翻訳書は次の10分冊( 『①内なる宇宙の発見』 、 『②源泉への道』 、 『③第三の目』 、 『④沈黙の音』 、 『⑤愛の円環』 、 『⑥覚醒の深みへ』 、 『⑦光と闇の瞑想』 、 『⑧存在とひとつに』 、 『⑨生の神秘』 、 『⑩空の哲学』 )で出版されています。
これは『秘法の書』。ここは秘密の場所。こんなところまで覗いてくれたあなたにお礼の気持ちを込めて、この本に限りひとつのインデックスにしていきます。「引用」の中の技法番号がハンドになってクリックができるようだったら、それがどんな技法なのか、その技法についての和尚がどんなことを言っているのか、コメントの抜粋を読むことができます。(まだほとんどないけどね……。)
(市民出版社に損害を掛けることもないと思うし。なにしろこれを見ても、潜在購読者を失う可能性より、潜在購読者を掘り起こす可能性の方が大きいと思うから……)。
なんて神秘めかしていうこともないか…… 、日本語の翻訳書は次の10分冊( 『①内なる宇宙の発見』 、 『②源泉への道』 、 『③第三の目』 、 『④沈黙の音』 、 『⑤愛の円環』 、 『⑥覚醒の深みへ』 、 『⑦光と闇の瞑想』 、 『⑧存在とひとつに』 、 『⑨生の神秘』 、 『⑩空の哲学』 )で出版されています。
これは『秘法の書』。ここは秘密の場所。こんなところまで覗いてくれたあなたにお礼の気持ちを込めて、この本に限りひとつのインデックスにしていきます。「引用」の中の技法番号がハンドになってクリックができるようだったら、それがどんな技法なのか、その技法についての和尚がどんなことを言っているのか、コメントの抜粋を読むことができます。(まだほとんどないけどね……。)
(市民出版社に損害を掛けることもないと思うし。なにしろこれを見ても、潜在購読者を失う可能性より、潜在購読者を掘り起こす可能性の方が大きいと思うから……)。
・1 ふたつの息の隙間を観察する
引用:
以下-1-から-12-まで
『タントラ秘法の書 ①内なる宇宙の発見』
デヴィは尋ねる
おおシヴァよ、あなたの実体はなんでしょう。
この驚異に満ちた世界はなんでしょう。
種子はなにからできているのでしょう。
宇宙の車輪の中心に在るのは誰でしょう。
様々な形に広がっている、形を超えたこの生はなんでしょう。
空間と時間、名前と表現を超えて、
私たちはどうやってその中に全面的に入ることができるでしょう。
どうか、私の疑いを一掃してください!
-1-
光り輝く者よ、この体験はふたつの息の間に起こる。
息が入った後、息が出る直前――そこに賜物がある。
-2-
息が下降から上昇に転じるとき、
そして再び息が上昇から下降に転じるとき、
この両方の展開を通じ、覚れ。
-3-
あるいは、入息と出息が融け合うその瞬間、
そのエネルギーなき中心、
エネルギーに満ちた中心に触れよ。
-4-
あるいは、息がすべて出終わり、
ひとりでに止まるとき、あるいは息がすべて入り終わり、
止まるとき、そのような全休止において、
人の小さな自己は消え去る。
これが難しいのは不純な者のみ。
-5-
眉間に注意を集中し、マインドを思考の前に置く。
息の精気をもって身体を満たす――頭頂まで。
そしてそこから、光として降り注がせる。
-6-
日常的生活の中で、ふたつの息の間に注意を保つ。
それを実行していけば、数日のうちに、生まれ変わる。
-7-
額の中央の不可触の息、
それが眠りの瞬間にハートへと達するとき、
眠りを支配し、そして死をも支配せよ。
-8-
最大限の献身とともに、息のふたつのつぎ目に中心を合わせ、
そして知る者を知る。
-9-
死んだように横たわる。
激しく怒り、そのままとどまる。
あるいはまつ毛を動かすことなく凝視する。
あるいはなにかを吸い、そして「吸うこと」そのものになる。
-10-
愛撫されるとき、愛しき姫よ、
その愛撫の中へ入って行け――とこしえの生として。
-11-
蠅の這うのを感じるとき、
諸感覚の扉を閉じる。そのとき――
-12-
ベッドあるいは椅子の上で、
自分自身を無重量にする――マインドを超えて。
以下-13-から-24-まで
『タントラ秘法の書 ②源泉への道』
-13-
あるいは、孔雀の尾の五色の円を、
自分の五感として無辺の空間に想像する。
それから、その美を内側で溶かす。
同様に、空間や壁面の点についても、その点が溶け去るまで……。
そのとき別なるものへ、あなたの願いは実現される。
-14-
自分の脊柱の中心にある、蓮の糸ほどに繊細な神経に、
自分の全注意を置く。
そのようにして変容を享(う)けよ。
-15-
両手で頭部の七つの穴を塞ぐ、
そのとき、両目の間の空間はすべてを包含する。
-16-
祝福された者よ、
諸感覚がハートに吸い込まれるとき、
蓮の中心に達せよ。
-17-
無頓着な心よ、中庸を保て。
……するまで。
-18-
愛を込めてなんらかの対象を見つめる。
ほかの対象へと移らない。
ここ、つまりこの対象の真ん中に――祝福が。
-19-
足や手の支えなく、ただ臀部で座る。
突然、中心が定まる。
-20-
動いている乗り物の中で、
リズミカルに動くことによって、体験が。
あるいは止まっている乗り物の中で、
目に見えない輪を描きながら自分自身を揺らし、
それを減速させていくことによって。
-21-
神酒に満たされているあなたの身体のどこかを針で刺す。
そしてゆっくりその刺すことの中に入り、
内的な純粋さに到達する。
-22-
あなたが過去の中に出来事を見ている、
そのところに注意を向ける。
そうすればあなたの姿でさえ、
現在のありようを失って、変容する。
-23-
あなたの前の対象物をひとつ感じる。
そのひとつを除き、ほかの対象物すべての不在を感じる。
それから、その対象物の感覚と不在の感覚を排除して、覚れ。
-24-
誰かに対する反感ないしは好感が生じるとき、
それを相手に向けず、中心にとどまる。
以下-25-から-36-まで
『タントラ秘法の書 ③第三の目』
-25-
なにかをしようという衝動が現れる。
まさにそのとき、止まる。
-26-
なんらかの欲求が現れるとき、それを考察する。
それから、突然、それを去る。
-27-
歩き回って疲れ果てる。
そしてそのとき、地に落ちる。
その落ちることの中で全面的になる。
-28-
力や知識が徐々に奪われていくと想像する。
その喪失の瞬間、超越する。
-29-
献身は、解き放つ。
-30-
目を閉じ、自己の内側の存在をつぶさに見る。
そうして自己の本性を見る。
-31-
鉢をながめる、だが部分部分や材質を見ることなく。
ほどなくして目覚めよ。
-32-
あたかも初めて見るかのように、
うるわしき人、
あるいはありふれた対象を見る。
-33-
雲の向こうの青い空にただ見入ることによって、静寂が。
-34-
究極の奥義が伝授されるとき、耳を傾ける。
目を静止させ、まばたくことなく。
するとたちまち絶対的に自由となる。
-35-
深井戸の縁でその深みにじっと見入る――不可思議が起こるまで。
-36-
ある対象を見つめ、それからゆっくりと視線をその対象から引き離す。
それからゆっくりと想念をその対象から引き離す。そのとき。
以下-37-から-47-まで
『タントラ秘法の書 ④沈黙の音』
-37-
デヴィよ、蜜に満ちた認識の焦点に、
サンスクリット文字を想像する――
最初に文字として、次いでもっと微妙な音として、
次いでもっと微妙な感覚として。
次いでそれを去り、自由になる。
-38-
音のただ中で音に浴する。
たとえば絶え間ない滝の音の中で。
あるいは耳に指を入れ、音の中の音を聴く。
-39-
ある音をゆっくり唱える――「オーム」と。
音が遍音状態になるとき、あなたもそうなる。
-40-
どんな文字でもいい。
その音の始めに、また、徐々に純化しながら、目覚める。
-41-
弦楽器を聴いているとき、
その複合的な中心音を聴く。
そうして遍在が。
-42-
聞こえるように音を唱える。
それから少しずつ音を小さくしていく――
その感覚が沈黙の調べの中へ深まってゆくのに合わせて。
-43-
口をわずかに開け、マインドを舌の真ん中に保つ。
あるいは、息をわずかに吸い込みながら、「フー」の音を感じる。
-44-
「オーム」の音に集中する――
いかなる「A」も「M」もなく。
-45-
「アー(AH)」で終わる言葉を静かに唱える。
そして「ハー(HH)」の中で、努力なく、無為自然が。
-46-
耳を押さえてふさぎ、
直腸を収縮させてふさぎ、
音の中に入る。
-47-
自分の名前の音に入る。
そして、その音を通じ、あらゆる音へ。
以下-48-から-63-まで
『タントラ秘法の書 ⑤愛の円環』
-48-
性交を開始するとき、初めの火に注意を向け、
それを継続しながら、終わりのおき火を避ける。
-49-
五感が木の葉のように揺すぶられる抱擁の中、
その揺れの中に入る。
-50-
ただ合体を想起することによって、抱擁なしで、変容が。
-51-
長い間離れていた友人との嬉しい再開、
その喜びに浸り込む。
-52-
食べているとき、あるいは飲んでいるとき、
その食べ物や飲み物の味になる。そして満たされる。
-53-
おお、蓮華の目をしたものよ、甘き柔肌よ。
歌っているとき、見ているとき、味わっているとき、
自分は在るということに気づき、とこしえに生きるものを見い出す。
-54-
何かの行為の中で、満足が感じられたとき、それを現実化する。
-55-
眠りに入るとき、眠りがまだ到来せず、
外側の目覚めが消え去るとき、
その一点において存在は開示される。
-56-
まぼろしは欺く。諸々の色は周囲を囲む。
分割可能なものでさえ、分割不能だ。
-57-
極度の欲求の中、動揺せずにとどまる。
-58-
このいわゆる宇宙は、見たところ、曲芸か芝居のようだ。
それをそのように見て、幸福になる。
-59-
おお愛しき者よ、注意を、喜びや痛みではなく、その中間に置く。
-60-
私の中の対象と欲求は、他人の中にも同じように存在する。
そのように受け容れれば、それは変容される。
-61-
水に波が現れ、火に炎が現れるように、
普遍は私たちを通じて波立つ。
-62-
あなたの心(マインド)がどこをさ迷っていようとも
――それが内側であろうと、外側であろうと――
まさにその場所で、このことが。
-63-
ある特定の感官を通じ生き生きと覚醒しているとき、
その覚醒の中にとどまる。
以下-64-から-72-まで
『タントラ秘法の書 ⑥覚醒の深みへ』
-64-
くしゃみの出始め、恐怖の中、悩みの中、
断崖の上、戦場での疾駆、極度の好奇心の中、
空腹の始め、空腹の終わりに――絶えず覚醒を保つ。
-65-
他の教えの純粋は、我々にとって不純だ。
真実においては、純粋でも不純でもない。
-66-
友人に、そして見知らぬ人に、同じならずして同じであれ。
名誉において、不名誉において。
-67-
ここにあるこの領域は、変化、変化、また変化だ。
変化を通じて変化を枯渇させる。
-68-
雌鳥がひよこの母となるように、
何かの知の母となり、何かの行ないの母となる――
真実の中で。
-69-
真理においては、束縛と自由は関連している。
だからこうした言葉はたんに、宇宙を恐れる者のためにある。
この宇宙は心の反映だ。
ひとつの太陽は水の中に多数の太陽として見える――
そのように束縛と解脱を見る。
-70-
自分の本質を光線と考える――
その光線は、中心から中心へと脊柱を上昇する。
そのようにして、自分の中の生気も上昇する。
-71-
あるいはその間で、それを稲妻として感じる。
-72-
宇宙を、半透明でとこしえの存在として感じる。
以下-73-から-83-まで
『タントラ秘法の書 ⑦光と闇の瞑想』
-73-
夏、空全体が果てしなく晴れ渡るとき、その晴れ渡りの中に入る。
-74-
シャクティよ。
全空間を、自分の頭の中に吸収されたものとしてみる――
光輝のうちに。
-75-
目覚めているとき、眠っているとき、夢見ているとき、
自分を光であると知る。
-76-
暗夜の雨の中、その暗黒に入る――
諸形態の中の形態として。
-77-
月のない雨の夜が存在しないとき、
目を閉じ自分の前の暗黒を見つける。
目を向け、暗黒を見る。
かくして過ちは永遠に消え去る。
-78-
注意が何かの上にとどまるとき、
まさにその瞬間、体験する。
-79-
火が体をずっと昇っていくのを注視する――
爪先から上に昇り、体を焼き尽くして灰にするまで……
あなたを除いて。
-80-
見せかけの世界が灰になることを瞑想する、
そして、人間以上のものとなれ。
-81-
主観において、文字が言葉へ、
そして言葉が文へと流れ込み、
また、客観において、円環が世界へ、
世界が原理へと流れ込むとき、
最後にそれが私たちの存在において
一点に集中することを見る。
-82-
感じてみる。
私の思考を、私性を、内側の諸機関を、我(われ)。
-83-
欲求以前、知ること以前に、
どうして私は「私は在る」と言えるだろう。
考察する、美の中に溶け去る。
以下-84-から-91-まで
『タントラ秘法の書 ⑧存在とひとつに』
-84-
体への同化を投げ捨て、
「私はあらゆるところにいる」と認識する。
あらゆるところにいる者は、喜び楽しむ。
-85-
何も考えないことが、制限された自己を無制限にする。
-86-
思惟してみる――知覚を超えたもの把握を超えたもの、
非存在を超えたものを、あなた。
-87-
私は存在している。
これは私のものだ、これこそこれだ。
おお、愛しき者よ、
そういうものの中で、はてしなく知れ。
-88-
知ることを通じて、個々の物は知覚される。
知ることを通じて、自己は空間の中に輝く。
ある存在物を、「知る者」と「知られるもの」として知覚する。
-89-
愛する者よ、今この瞬間、
心(マインド)も、知も、形態も、包含する。
-90-
両眼球に羽のように触れれば、
両眼の間の軽やかさがハートの中に開き、
そこから宇宙が広がる。
-91-
優しいデヴィよ、エーテル的存在の中に入れ――
それは汝の形態を大きく超えて上方に下方に広がっている。
以下-92-から-99-まで
『タントラ秘法の書 ⑨生の神秘』
-92-
心底を、表現不可能なほどに澄みわたらせ、
それを、ハートの上方、下方、そして中に置く。
-93-
体のどの部分でもいいから、限りなく広がったものとみなす。
-94-
感じてごらん――自分の実体や、骨や、肉や、血が、
宇宙的本質に浸されていることを。
-95-
創造性の精妙な質を感じてみる――
その創造性は、汝の乳房に浸透し、優美な形状をとっている。
-96-
木もなく、丘もなく、人もいない、
限りなく広々としたところに居住する。
それによって、マインドによる圧迫は終わりを迎える。
-97-
この空間を、自分の至福体と考える。
-98-
どんな姿勢でもいい、楽な姿勢で、
徐々に、両脇下の間の部分に広がっていく――
大いなる平安の中へ。
-99-
自分自身が遠近あらゆる方向に広がっていると感じてみる。
以下-100-から-112-まで
『タントラ秘法の書 ⑩空の哲学』
-100-
対象と主観の認識は、悟った者でも、悟っていない者でも同じだ。
しかし前者には偉大な点がひとつある。
それは、つねに主観的な姿勢の中にとどまり、
物事の中に失われないことだ。
-101-
全智、全能、遍在を、信じる。
-102-
精神を、自分の内と外に同時に想像する。
――宇宙全体が精神化するまで。
-103-
自分の全意識をもって、欲求の冒頭、「知ること」の冒頭において、知る。
-104-
シャクティよ、各々の知覚は限られており、全能の中に消失していく。
-105-
真理の中では、それぞれの姿形(すがたかたち)は分離していない。
遍在する存在とあなた自身の姿は分離していない。
各々のものは、この意識によってできている――それを認識する。
-106-
各人の意識を自分自身の意識として感じる。
そして、自己への関心を排除し、各々の存在となる。
-107-
この意識は各々の存在者として存在する。
ほかには何も存在しない。
-108-
この意識は各々の導きの魂だ。それになる。
-109-
自分の受動的な姿形を、皮膚の壁に囲まれた空虚な部屋と観る。
-110-
優美な者よ遊べ。
宇宙は空っぽの貝殻、その中であなたの心は無限に戯れる。
-111-
愛しき者よ、知ることと知らないこと、
在ることと無いことに、瞑想する。
次いで両方を排除すれば、あなたは在る。
-112-